[7/15]

「最も好きなアニメは?」でガンダム・トトロが1位になる違和感… 自分が本当に好きなアニメを答えているのか?

MBAやボーナスといったビジネス(?)系の話題を押しのけて、先週もっとも読まれた記事となったのが「最も好きなアニメ、女性は『となりのトトロ』。では男性は?」だ。アニメという身近なものがテーマになっただけあって、幅広い読者の興味を集め、多くのブログで言及されたようだ。関連記事の「泣ける漫画と人に薦めたい漫画は?」も5位に登場している。

記事によると、男性の人気1位は「機動戦士ガンダムシリーズ」、女性の人気1位は「となりのトトロ」。
しかし、筆者はこの当たりさわりのない結果に少し違和感を抱いた。記事に触れたブログに「体面を保つために当たりさわりのない作品を選んだ人きっといるね」とあったのだが、筆者も同感。
この調査では「好きなアニメ」というよりは「自分のようなタイプの人間が好きそうなアニメ」が挙げられてしまったのではないか。
例えば、こんな状況を想像してほしい。あなたは清楚な雰囲気のとてもかわいい女の子だが、実はドリアンが大好きだったとする。ある日、イケメンぞろいの合コンに参加することになった。
そこで好みのタイプの男性から「好きな食べ物は?」と尋ねられた時、「ドリアンです」と素直に答えられるだろうか。恐らく、答えられないのではないだろうか。ドリアンは確かにおいしい。
しかし、独特な匂いゆえに嫌う人も多い。好きなものに挙げることで、そのイメージが自分に重ねられることを恐れ、つい無難に「イチゴです」などと答えてしまうのではないだろうか。

その傾向は、「サザエさん」(男性3位、女性2位)と「ちびまる子ちゃん」(男性ランク外、女性9位)の順位の違いからも裏付けられるかもしれない。双方とも日曜の夕方に放送されている日常を描いた作品ということで、共通点は多い。近い順位にあってもいいはずなのに、「サザエさん」のほうがかなり順位が高い。この背景には「サザエさん」の無難さが評価されたということがあるのではないだろうか。

無難な回答をすることで、場の雰囲気を壊さないようにするのが“大人の作法”。いわゆる男らしさの象徴といえる“戦い”がテーマの「機動戦士ガンダムシリーズ」が男性1位、女の子が好むぬいぐるみのような生き物が登場する「となりのトトロ」が女性1位なのは、男女それぞれが「自分が(本当に)好きなアニメ」ではなく、「自分のようなタイプの人間が好きそうなアニメ」を選んだ結果とは言えないだろうか。

え?筆者の好きなアニメですか? やだなあ、男なんだからそんなの「ガンダム」に決まってるじゃないですか。正直に「ハルヒ」とか答えて、配属早々「普通じゃない」というレッテルを貼られたら困りますしね。

紅電ニュース


- mono space -